#AI

小説

四人の足跡(4)――保護犬リキが家族になるまで

切通しの向こう側チュンチュン、チュンチュン……。朝だ。いつもなら、もう聞こえてくるはずだった。『リキ、起きなさいよ』福ちゃんの声。だけど、今日は聞こえない。眠っているのかな。福ちゃんがボクより遅くまで寝ているなんて、珍しい。ボクは身体を伸ば...
小説

四人の足跡(3)――保護犬リキが家族になるまで

リキの大事件カチャ。ほんの小さな音だった。玄関の向こうで、門が風に押されて少し開いた音。その日は、夏の終わりの暑い午後だった。海から帰ったボクは、庭で身体を洗われたばかり。濡れた首輪は物干し竿にぶら下がり、ボクは首のまわりがすうすうしていた...
小説

四人の足跡(2)――保護犬リキが家族になるまで

第二章逗子という町ザザーン。ザザザザザ……。怪物だ。ボクは立ち止まり、砂の上で足を踏ん張った。だけど、河原で見たあの怪物とは少し違う。カンカンとも、ガタゴトンとも言わない。長い身体もない。ボクの前まで白い泡を伸ばしてきて、足の先を濡らすと、...
実機・サービスレビュー

柴犬の物語でAIに泣かされた日

―― 経営者が作家になれた理由「作家活動ができる」と気づいたのは、実はつい最近のことではない。10年ほど前、noteというサイトを見つけたときから、物語を書くこと自体は始めていた。ただ、本当に「これはいける」と確信したのは、2024年に初め...
建設・施工管理

弁当の手配を忘れて、職人33人に帰られた話

私が2年生か3年生だった、まだ何もわかっていない若手の頃の話だ。舞台は、とある建物の大規模改修工事の現場だった。建築と設備が同時に動く、それなりに大きな現場だった。その現場の所長は、絶対に定時では帰らない人だった。夜10時を過ぎたあたりでよ...
AI実務

今日、人間としゃべったっけ?

朝、目が覚める。カーテンの隙間から入ってくる光を見ながら、枕元のスマホを手に取る。天気を見る。メールを見る。LINEを見る。ニュースを少し見る。そして、パソコンを立ち上げる。最近は、ここまでがほぼ一連の動作になっている。コーヒーを淹れるより...
AI実務

AIにAIを戦わせてみたら、私の出番がなくなった話

最近、私の1日はAIとの「会議」から始まる。提案書、企画書、工事計画書。こういう資料を作るとき、以前は自分ひとりでAIに向き合っていた。壁打ち相手が1人だけだと、それはそれで便利なのだが、困ったことも多かった。事実関係が怪しいまま断定的に書...